ステージには神様がいる
演奏家になって40年以上。コンサートのたびに、いつも思うことがあります。
それは、「ステージには神様がいる。」ということです。
神様は、テクニックだけを見ているわけではありません。速く弾けるか。難しい曲を弾けるか。そんなことだけを見ているのではないと思うのです。
神様が見ているのは、「どんな気持ちで弾いているか。」
そして、
「その奏者の足が、ちゃんと地についているか。」
だと僕は思っています。
人は努力を重ねると、少しずつ花が咲きます。大きな舞台に立たせてもらうこともあります。評価をいただくこともあります。
でも、その花は永遠ではありません。
だからこそ、花ばかりを見るのではなく、その花を支えている「根っこ」を大切にしてほしい。
・基礎練習
・師匠への感謝
・共演者への敬意
・お客様への感謝
・人としての礼儀
これらは舞台では見えません。でも、不思議なくらい音には現れます。
僕は、ハンガリーで出会った先生方から、そのことを教わりました。
だから今も、演奏前には「今日はどんな気持ちで音楽を届けよう。」と自分に問いかけます。
ステージには神様がいます。
だから今日も、テクニックだけではなく、心と足元を整えて、一音一音を大切に奏でたいと思います。
ツィンバロン・ディプロマーシュ
松江観光大使 斉藤 浩