終戦記念日―『しあわせなときの地図』を開いて
今日、8月15日は終戦記念日です。
友達からプレゼントしてもらった、一冊の絵本があります。
フラン・ヌニョ作、ズザンナ・セレイ絵、宇野和美訳の『しあわせなときの地図』です。
友達から贈られた絵本『しあわせなときの地図』。戦争によって故郷を離れる少女ソエの物語です。
この絵本の主人公は、ソエ(ZOE)という女の子です。
ソエは戦争のために、生まれたときから暮らしてきた町を、家族とともに離れなければならなくなりました。
町を出る前の晩、ソエは机の上に地図を広げます。そして、自分の家、学校、広場、公園、橋など、楽しい思い出のある場所に、一つずつ印をつけていきます。
戦争によって町を追われても、そこで過ごした幸せな時間まで奪うことはできません。ソエが巡らせる楽しい記憶は、これから知らない土地へ向かう彼女の心を支える、小さな希望になっていきます。
今日、僕たちが戦争のない日本で暮らしていることは、決して当たり前ではありません。80年以上にわたり、日本が戦争をせず、平和な日常を守ってきたことに、改めて感謝したいと思います。
しかし、世界へ目を向ければ、今も戦争や紛争によって、生まれ育った家や町を離れなければならない子どもたちが大勢います。
子どもたちは戦争を始めたわけではありません。それでも、住む場所や学校、友達との時間、家族との穏やかな暮らしを奪われています。世界には今も、ソエと同じような境遇に置かれている子どもたちがいることを、僕たちは忘れてはいけないと思います。
いつか、この絵本の読み聞かせに、ツィンバロンで音楽を添えてみたいと思っています。
ソエの楽しかった記憶をたどる音、故郷を離れる悲しみ、そして未来へ向かう小さな希望を、ツィンバロンの響きで表現できたら…。
この絵本を通して、一人でも多くの人に、平和であることの尊さを感じてもらえたらと思います。そして、いつの日か、世界中の子どもたちが「しあわせなとき」を過去の地図の中だけではなく、今いる場所で安心して生きられることを願っています。